地雷なエロゲを買うことにも意味はある
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| 競合する エロゲメーカーの数 | 最良の 作品の数 | 劣った 作品の数 | 選択ミスで利益を受ける エロゲメーカーの数 | 選択ミスで利益を受ける エロゲメーカーの割合 |
|---|---|---|---|---|
| 11 | 10 | 1 | 1 | 9% |
| 20 | 10 | 10 | 10 | 50% |
| 50 | 10 | 40 | 40 | 80% |
| 100 | 10 | 90 | 90 | 90% |
| 200 | 10 | 190 | 190 | 95% |
| 500 | 10 | 490 | 490 | 98% |
まともなエロゲメーカーは最良の作品を作ろうと努力する。
なるべく自社作品が最良とみなされるように、用途や購買者を限定した作品を作ることもある。
だが、それでもうまくいかないことがある。それにエロゲーマーは理屈ではなく気分で選ぶことも多い。
その結果、ほとんどのエロゲメーカーは理屈よりも感情に訴えかける広告を打つことになる。
よく使われる手法は次のようなものだ。
これらの操作は、劣った作品を買わせるためだけに行われるのではない。
エロゲーマーが必要以上のものをひんぱんに、場合によっては借金をしてまで買うように仕向ける手法である。
なぜそんなことをさせるかというと、エロゲーマーがエロゲをたくさん買うほど、
そしてまちがった判断をするほど、エロゲ業界全体の経済が活性化するからだ。
エロゲ経済の活力は、かなりの程度、エロゲーマーのまずい選択に依存しているのである。
もちろん、だからといって、個々のエロゲーマーがわざとまずい選択をしなければならないわけではない。
むしろ正しい選択をするよう務めるべきだ。多くのエロゲーマーが正しい選択をすれば、
エロゲメーカーはいい作品を作ろうと努力するからだ。
この現象は、「部分最適化」とか「市場の低能率」とか「満足基準」といった、
小難しいマーケティング用語で説明される。意味するところは、要するに前述のような算術的事実だ。
多様な作品が存在するエロゲ市場では、エロゲメーカーの大多数がエロゲーマーのまずい選択のおかげをこうむっている。
だからこそ広告は、なんとかしてエロゲーマーから愚かな反応を引き出そうとする。
エロゲーマーは情報収集を怠ると、まちがった決定をしがちだ。
そしてこのゲームではエロゲーマーのほうがかなり不利な立場にある。
なぜならエロゲメーカーはあの手この手の広告やセールス手法を使ってくるからだ。
エロゲーマーはあくまで自分の責任で、充分な情報を集めて、いいものを買うようにしなければならない。
以上、「人生について数字が教えてくれること
」(角川書店 2001年1月31日発行)より改変コピペ。